施工実績

施工実績

工事名 清納町2丁目法面保護工事
発注機関 民間工事
 
施工場所 清納町2丁目法面保護工事
着工前
R0018015
完成
DCP PHOTO

民間造成工事における法面工事

工法と価格のバランスを踏まえた法面対策の考え方

民間造成工事における法面工事では、斜面の安全性を確保することが最優先である一方、事業全体の採算性を踏まえた工法と価格のバランスが極めて重要です。宅地造成や事業用地造成では、造成後の土地利用計画、販売計画、工期、維持管理負担まで含めて検討されるため、公共工事以上に「必要十分な性能を、適正なコストで確保する」という視点が求められます。国土交通省の宅地防災関係資料でも、造成地では法面保護・擁壁・排水施設を一体で考えることが基本とされています。

法面工事の価格を左右する要素は、単純に面積だけではありません。実務上は、法高、勾配、土質・岩質、湧水の有無、周辺家屋や道路との離隔、重機進入性、仮設条件、仕上がり意匠によって大きく変わります。特に造成地では、排水計画が不十分だと、表面保護をしても地表水や浸透水によって法面の緩みや変状が生じやすくなるため、排水施設の配置と維持管理性が重要です。国交省の盛土・造成関係資料でも、地表水等を適切に排除する排水施設や、その維持管理の重要性が明記されています。

民間造成でよく比較対象となる工法には、種子吹付・客土吹付・植生基材吹付などの植生工、モルタル・コンクリート吹付工、吹付枠工、現場打コンクリート枠工などがあります。農林水産省の設計資料では、植生工や吹付工、補強土的な考え方まで含め、法面条件に応じて使い分ける整理がなされており、北陸地方整備局の資料でも、吹付枠工やモルタル・コンクリート吹付工は、排水や長期安定性を含めて選定すべき工法とされています。

価格面だけを見れば、一般に植生工は比較的コストを抑えやすく、景観性にも優れるため、勾配が比較的緩やかで、湧水や風化の影響が小さい法面に向いています。一方で、侵食や風化を強く受けやすい法面、道路や宅地背後で高い安全性が求められる法面では、モルタル吹付工や吹付枠工など、より保護性能の高い工法が必要になる場合があります。さらに、長大法面や湧水を伴う風化岩など、長期安定に強い配慮が必要な箇所では、現場打コンクリート枠工のような、より重厚な対策が適用されることがあります。

つまり、民間造成工事で大切なのは、最も安い工法を選ぶことではなく、その法面条件に対して過不足のない工法を選ぶことです。たとえば、販売用宅地の背後法面で将来の補修クレームや草刈り負担を減らしたい場合は、初期費用が多少上がっても、防草性や維持管理性に優れた表面保護工を選んだ方が、結果として事業全体の収支を安定させることがあります。逆に、自然勾配を活かせる広い造成地で、景観や緑化が重視されるなら、植生工を中心に構成した方が合理的です。これは、法面保護工が単なる施工費比較ではなく、供用期間中の管理の確実性や経済性まで見て選定されるべきだという整備局資料の考え方とも一致します。

また、民間造成では工期短縮も価格と同じくらい重要です。造成全体の引き渡しや販売スケジュールに直結するため、施工性のよい工法を選ぶことが、そのまま資金回収の早さにつながることもあります。したがって、法面工事の工法選定では、初期工事費、施工日数、維持管理費、将来補修費、商品価値への影響をまとめて判断する視点が必要です。見積書の単価だけで決めると、あとで排水補修や雑草対策、ひび割れ補修が効いてきます。現場はあと払いが好きです。

株式会社ナルテックでは、民間造成工事における法面工事について、法面条件・土地利用計画・予算・将来管理まで見据えたうえで、工法と価格のバランスに優れた提案を重視しています。法面工事は、ただ安く仕上げる工事ではなく、造成地の価値と安全性を支える重要な基盤整備です。だからこそ、現場ごとに最適な工法を見極め、必要な性能を、適正なコストで実現することが重要だと考えています。

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