
| 工事名 | 日吉台60号災害防除工事 |
| 発注機関 | 北九州市 |
| 施工場所 | 北九州市八幡西区日吉台三丁目 |
株式会社ナルテックでは、北九州市発注による国道199号沿いの交通量の多い区間において、法面対策工・石積補強工・落石対策工を複合的に組み合わせた斜面防災工事を施工いたしました。
本現場は、既設石積構造物の補強と、法面全体の安定化、さらに落石対策を同時に求められる厳しい条件下にあり、単一工法ではなく、現地条件に応じた多面的な対策が必要となる現場でした。
国道沿いという立地条件から、周辺交通への影響を最小限に抑えつつ、安全かつ確実に施工を進めることが重要であり、施工ヤードの確保、資機材搬入、作業動線の確保、第三者災害防止など、現場運営全体にわたり高い対応力が求められました。
交通量の多い供用道路に近接した法面工事では、施工品質だけでなく、周辺環境への配慮と安全管理体制の徹底が不可欠です。
本工事では、既設石積みの安定性向上を図るため、FRP製受圧板を用いた鉄筋挿入工を施工しました。
既設石積構造物は、経年変化や背面土圧、地下水、周辺環境の影響を受けやすく、変状が進行すると道路や周辺構造物の安全性にも影響を及ぼす可能性があります。
そのため、本現場では石積みの状態を踏まえたうえで、鉄筋挿入工により補強を行い、FRP製受圧板を用いることで構造的な安定性の向上を図りました。
既設構造物を活かしながら必要な補強を施すことで、現場条件に即した合理的かつ効果的な石積補強工を実現しています。
法面下部には、根固工として重力式擁壁を施工しました。
斜面対策において、法面下端部の安定は全体の安全性を左右する重要な要素であり、下部の支持力や安定性が不十分であれば、上部法面対策の効果も十分に発揮されません。
重力式擁壁を設置することで、法面下部の安定性を高めるとともに、上部斜面との一体的な安全性向上を図りました。
複合的な法面対策工事では、このように各工種が相互に機能し合う計画が非常に重要です。
重力式擁壁の直上部には、落石対策としてロープ伏工を施工しました。
国道199号沿いのような交通量の多い道路では、法面からの落石や小規模な表層崩落であっても、道路利用者や通行車両に重大な危険を及ぼすおそれがあります。
そのため、本工事では法面状況と道路条件を踏まえ、落石の発生・拡散防止を目的としてロープ伏工を採用しました。
法面対策工においては、斜面の安定化のみならず、道路交通の安全確保という視点が極めて重要であり、本工事でもその観点を重視した施工を行っています。
法面上部には、吹付法枠工F300に鉄筋挿入工を組み合わせた法面補強工を施工しました。
吹付法枠工は、法面表層の保護と安定化を図るうえで有効な工法であり、さらに鉄筋挿入工を併用することで、法面内部に対しても補強効果を発揮します。
本現場では、単に表面を保護するだけでなく、法面全体の安全性向上を目的として、吹付法枠工F300と鉄筋挿入工を組み合わせた複合的な法面補強を実施しました。
これにより、表層保護・構造的補強・落石対策・石積補強が一体となった、総合的な斜面防災対策を構築しています。
本工事の大きな特徴は、石積補強工、根固工、落石対策工、法面補強工を単独ではなく、現場条件に応じて複合的に組み合わせたことにあります。
法面工事においては、現場ごとに地形、地質、既設構造物の状態、道路との離隔、保全対象、施工条件が異なるため、単一工法のみで十分な効果を得られない場合も少なくありません。
そのため、現場に最適な工法を組み合わせ、斜面全体を多角的に安定化させることが、高品質な法面対策工事には欠かせません。
本現場では、FRP製受圧板による鉄筋挿入工、重力式擁壁、ロープ伏工、吹付法枠工F300を適切に組み合わせることで、構造的な安定性、安全性、耐久性の向上を図りました。
本現場は、国道199号沿いの交通量が多い供用路線に近接した施工箇所であり、限られた施工ヤードの中で工事を進める必要がありました。
そのため、施工スペースの確保、資機材搬入計画、作業順序の調整、交通への影響の最小化、第三者災害防止など、施工管理上の課題が多い現場でした。
こうした条件下では、現場を安全に納めるための段取り力が極めて重要です。
工事は図面どおりに進めるだけでは完結せず、現場条件の変化に応じた柔軟な判断と、緻密な工程管理、安全管理、品質管理が求められます。
本工事においても、現場の特性を十分に踏まえながら、周辺交通や沿道環境に配慮した施工を徹底しました。
法面工事、石積補強工事、落石対策工事は、いずれも地域の安全と道路機能を守るために重要な工事です。
とりわけ国道沿いの法面では、ひとたび崩壊や落石が発生すれば、道路利用者の安全だけでなく、交通機能、物流、地域生活にも大きな影響を及ぼします。
そのため、斜面災害を未然に防ぐための対策工事は、単なる補修や更新ではなく、防災・減災に直結する社会基盤整備であるといえます。
石積み補強、法面補強、落石対策を総合的に講じることにより、道路沿線における長期的な安全性の確保と、地域の安心につながる施工を実現することができます。
株式会社ナルテックでは、北九州市発注による本工事において、FRP製受圧板による鉄筋挿入工、重力式擁壁、ロープ伏工、吹付法枠工F300を組み合わせた複合的な法面・石積補強工事を実施しました。
既設石積構造物の補強、法面下部の安定化、落石対策、法面上部の補強を一体的に行うことで、斜面全体の安全性向上を図ったことが本工事の大きな特長です。
また、交通量の多い国道199号沿いという厳しい施工条件のもと、施工ヤードの制約や交通安全対策にも十分配慮しながら、品質・安全・工程を重視した施工を行いました。
今後も株式会社ナルテックは、法面工事、石積補強工事、落石対策工事を通じて、防災・減災に資する高品質な社会基盤整備に取り組み、地域の安全と安心に貢献してまいります。