
| 工事名 | 奥田1丁目地区急傾斜崩壊対策法面工事 |
| 発注機関 | 福岡県北九州県土事務所 |
| 施工場所 | 北九州市門司区奥田1丁目地内 |
平成30年7月豪雨により、北九州市門司区奥田地区では大規模ながけ崩れが発生し、尊い命が失われる極めて痛ましい土砂災害となりました。国土交通省資料では、この災害は2018年7月6日に発生し、崩壊規模は幅48m・高さ31m、保全対象は人家10戸とされています。
この災害を受け、福岡県は災害関連緊急急傾斜地崩壊対策事業として奥田地区の対策を進め、国土交通省資料でも、同地区の主な対策工は法面工と整理されています。福岡県は県内の急傾斜地対策や砂防行政を担い、急傾斜地崩壊危険区域の指定や崩壊防止施設の整備を通じて、地域の安全確保に取り組んでいます。
また、北九州市もこの災害を重く受け止め、現在の避難情報運用において、平成30年7月豪雨でがけ崩れなどが発生した場所やその周辺地域を対象に含める運用を行っています。これは、過去の被災箇所を今後の防災行動へ確実につなげようとする、行政の大切な取り組みです。
本工事において求められたのは、単なる復旧ではなく、二度と同様の悲しみを繰り返さないための斜面防災でした。急傾斜地における法面工事は、崩壊した斜面を安定化させるだけでなく、周辺住民の暮らし、道路機能、地域全体の安心を守るための重要な社会基盤整備です。とりわけ住宅地に近接した法面では、施工品質、安全管理、将来の維持管理性まで含めて、極めて高い責任感が求められます。
奥田地区のような被災現場では、法面の安定化を図るために、地形・地質・既往変状・排水条件などを的確に見極めたうえで、現場条件に即した対策を講じることが不可欠です。そしてその背景には、福岡県による急傾斜地対策事業の推進と、北九州市による地域防災・避難体制の充実という、行政の継続的な取り組みがあります。災害の教訓を制度や事業として積み重ね、地域の安全へ結びつけていく姿勢は、現場に携わる私たちにとっても大きな責任と励みです。
株式会社ナルテックは、法面工事に携わる者として、このような災害の重みを真摯に受け止め、一つひとつの現場に責任を持って取り組んでまいります。
斜面を守ることは、人命を守ること。
地域の暮らしを守ること。
そして、災害の記憶を未来の安全へつなぐことです。
今後も、福岡県や北九州市をはじめとする関係機関の取り組みと歩調を合わせながら、急傾斜地崩壊対策をはじめとする法面工事を通じて、防災・減災に資する社会基盤整備に真摯に取り組み、地域の安全と安心に貢献してまいります。
https://youtu.be/djsZ7yewPq4?si=-G_8AaIiHamIo1e1