
| 工事名 | 北九州小竹線災害防除(落石防護柵)工事 |
| 発注機関 | 北九州市 |
| 施工場所 | 北九州市八幡東区大字大蔵 |
落石災害は、山間部や道路沿いの斜面において突発的に発生し、道路利用者や周辺住民の生命・財産に重大な被害を及ぼすおそれがあります。国土交通省は、落石対策において、落石の発生予測には困難さがあり、対策工のみで完全に災害を防ぎきれない場合もあることを踏まえたうえで、落石の規模や発生確率、被災状況を考慮し、必要な対策工と通行規制等を組み合わせて道路交通の安全を確保することが重要であると示しています。
こうした中、落石対策工事は、単なる構造物の設置ではなく、地域の安全と道路機能を守るための重要な社会基盤整備です。道路沿いの斜面で落石が発生すれば、通行止めや交通障害のみならず、救急・物流・地域生活にも大きな影響を及ぼします。そのため、現場条件に応じた適切な落石防護工の選定と、確実な施工が極めて重要となります。
本工事では、プロテックエンジニアリングの高エネルギー吸収型落石防護柵「マクロフェンス」を採用しました。公式情報によれば、マクロフェンスは斜面に設置して道路や民家を落石災害から守る落石防護柵であり、落石の規模に応じて複数タイプを展開し、最大5000kJまでの落石エネルギーに対応しています。さらに、落石捕捉時のネット変形量が小さいことが特長とされており、従来の高エネルギー吸収型落石防護柵では対応が難しかった大規模落石にも対応可能な製品として案内されています。
また、プロテックエンジニアリングは2024年、マクロフェンス2000kJタイプに支柱間隔を5.0mから10.0mまで1.0m単位で変更できる仕様を追加し、地形変化に応じた柔軟な配置が可能になったと公表しています。起伏のある斜面や縦断勾配を伴う現場、等高線に沿った配置が求められる現場などに対応しやすくなっており、複雑な地形条件下での施工性向上にもつながります。性能については、実物供試体による重錘自由落下実験で確認されているとされています。
落石対策工事において重要なのは、単に防護柵を設置することではなく、現地の地形・地質・落石規模・落下経路・保全対象との位置関係を総合的に見極めることです。国土交通省資料でも、落石対策では、各工種の機能面の限界を考慮し、複数工種の併用がより大きな効果を発揮することを理解したうえで、有効な工法を選定する必要があると示されています。つまり、落石対策工事は製品選定だけで決まるものではなく、現場を読む力と施工品質が問われる工事です。
マクロフェンスのような高エネルギー吸収型落石防護柵は、道路や民家に近接した斜面で、より高い防護性能が求められる場面において大きな価値を発揮します。防災対策は、何も起こらなかった時こそ真価が見えにくい仕事ですが、だからこそ確かな技術と責任感が問われます。落石を受け止めるその一枚のネットの向こうには、道路利用者の日常と地域の暮らしがあります。
株式会社ナルテックは、法面工事・落石対策工事に携わる企業として、現場条件を的確に見極め、適切な工法選定と確実な施工により、防災・減災に資する社会基盤整備に取り組んでまいります。
これからも、地域の安全と安心を守るため、一つひとつの現場に真摯に向き合い、誠実で高品質な施工を積み重ねてまいります。 https://www.proteng.co.jp/product_detail.php?keyno=12 マクロフェンス